2023/01/31
株式会社ディスコは、2024年3月卒業予定の大学3年生(理系は大学院修士課程1年生含む)を対象に、就活解禁を2カ月後に控えた1月1日時点で、就職意識および就職活動の準備状況などを聞いた。(調査期間:2023年1月1日~6日、回答数:1,028人)
現在の志望業界については、志望業界が「明確に決まっている」35.2%。同時期の2022年調査(34.1%)をやや上回った。志望業界1位は「インターネットサービス」、2位「情報処理・ソフトウエア」で引き続きITが人気である。就職先企業を選ぶ際に重視する点は、文系・理系とも1位は「給与・待遇が良い」、2位「将来性がある」。どのような企業なら自分が成長できそうだと考えているのか質問したところ、最も多い6割近く(58.9%)が「よき手本となる上司や、よきライバルとなる同僚がいる企業」だった。
1月1日時点の本選考受験状況と内定状況については、筆記試験や面接など「本選考を受けた」という回答が51.1%で、回答者の過半数を占めた。同時期の2021年調査は41.5%、2022年調査では49.2%と上昇傾向にあったが1月調査で半数を超えるのは初。本選考受験経験者の受験社数の平均は2.8社。本選考受験企業の中にインターンシップ等参加企業があると答えた学生は8割を超えており(82.1%)、インターンシップ等から早期選考へとつながるケースが多いようだ。
内定状況については、「内定を得た」との回答が14.9%。内定取得者の8割超(84.3%)が、インターンシップ等参加企業から内定を得たと回答した。なお、文理男女の属性による大きな差は見られなかった。
インターンシップやイベントなどで、現時点での第一志望企業と対面で接触した経験がある学生は、5割強(計54.7%)。前年同期調査(計42.6%)より10ポイント以上増加した。特に「複数回ある」の伸びが目立つ結果に(17.4%→27.3%)。行動制限の緩和を受け、企業が対面の機会を増やしていることがうかがえる。
本選考が始まるまでに対面での接点が必要かどうかを、2つの目的に分けて聞くと、「その企業を志望するかどうかを判断するため」では、「絶対に対面で会いたい」(29.1%)、「できれば対面で会いたい」(48.0%)を合わせて8割近くが、対面での接点が必要と回答(計77.1%)。「志望企業をより深く知るため」ではより高く、8割を超える(計83.1%)。企業理解を深めるためにも、選考が始まる前に直接会う機会を求める学生が多いようだ。
参考:【株式会社ディスコ】1月1日時点の就職意識調査(PDF)
大学ジャーナルオンライン https://univ-journal.jp/205815/