2016/11/18
2017年春卒業する大学生の10月1日現在の就職内定率が、前年同期を4.7ポイント上回り、71.2%だった、と朝日新聞(11/18)が報じた。同紙によれば、この時期の内定率が70%を上回るのは、1997年以来19年ぶりという。採用に積極的な企業が増え、昨年以上に「売り手市場」になっていることが要因とみられる。調査した文科、厚労両省によると、昨年の同時期の内定率は66.5%。就職活動の選考開始が4月から8月に繰り下がり、内定解禁(10月)までの期間が短くなった影響が指摘されていた。今年は企業の選考開始が2か月前倒しされて6月となり、内定解禁までの期間が延びたことで内定率上昇につながった可能性もある。
内定率の内訳は、国公立大67.6%(前年同期比1.0ポイント減)、私立大72.4%(同6.6ポイント増)。男女別では、男性69.3%(同3.5ポイント増)、女性73.6%(同6.4ポイント増)。また、厚労省によると、来春卒業する高校生の9月末現在の就職内定率は前年同期を4.3ポイント上回る60.4%で、24年ぶりに6割を上回った。