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2016年3月卒就職実態:ニートなど「不安定雇用者」1.3万人減少

2016/08/24

 2016年3月の大学卒業者の就職率は74.7%と、大学卒業者の就職率が6年連続で上昇し、ニートなど安定的な雇用に就いていない大卒者が前年より1万3000人減少していることが、旺文社が8月22日に公表した分析結果でわかった、と総合情報のリセマム(8/24)が報じた。それによれば、旺文社教育情報センターは、文科省の「2016年度学校基本調査速報」をもとに大学・短大の就職率の推移を分析した。2016年3月の大学(学部)卒業者56万人のうち、就職者総数は41万8000人で、前年より8000人(2.1%)増加。卒業者に占める就職者の割合(就職率)は74.7%で、前年より2.1ポイントアップし、6年連続の上昇。また、短大(本科)卒業者の就職率は79.2%で、前年より1.1ポイントアップし、6年連続の上昇となった。

 大学卒業後、ニートなどの「進学も就職もしていない者」は4万9000人、「一時的な仕事に就いた者」は1万人、「就職者のうち正規の職員等でない者」は1万9000人で、これらを合計した「安定的な雇用に就いていない者」、つまり「不安定な雇用者」は、7万8000人と大学卒業者の14.0%を占めた。不安定な雇用者は前年度と比べて1万3000人減少し、大学卒業者に占める割合は2.1ポイント減少。2011年度より減少傾向にあるという。

 

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