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酪農学園大:更別村での農家実習を単位として認定、8.月スタート

2017/07/25

 酪農学園大(江別市、竹花一成学長)は8月から、更別村内の農家に1週間以上滞在して農作業を体験した学生に対し、単位を認定する制度を始める。これを報じた十勝毎日新聞(7/25)によれば、学生有志の団体による農家との交流を契機に、大学側が農業の後継者育成という視点で村での農業体験を後押しする。村内の農家も人手不足や後継者対策として期待している。村内の農家や商工業者、村職員らは「S&C更別村協議会」(井脇健治会長)を2015年に立ち上げ、地方で農業を体験するグループ「まんまる」に所属の酪農学園大などの学生を受け入れてきた。

 同協議会は、村内12戸の畑作農家や酪農家に学生たちを紹介する。人手不足で人件費も高騰する中、農家側は給料を払う代わりに、協議会を通して学生の交通費や、借りた空き家での宿泊費、食費を無料にしている。両者の活動を知った大学側は6月に、竹花学長が協議会事務局と面会。「過疎化や高齢化で学生を預かる農業実習が難しくなる中、建学の精神である『農業者の育成』に大学として協力したい」(照井俊秀副学長)として、今年の夏休みから単位認定の形で、学生全体が実習を希望できる仕組みをつくることを決めた。月内にも協議会と大学の間で覚書を交わす予定だ。

 

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