2017/06/17
秋田大は6月16日、アフリカ南部のボツワナ共和国に事務所を開設すると発表した。これを報じた河北新報(6/17)によれば、国際資源学部がある秋田大は資源系分野に強く、世界有数のダイヤモンド産出量を誇るボツワナとの関係強化を図るのが狙い。国内の大学で同国に拠点を設けるのは初めてで、山本文雄学長が6月28日に現地である式典に出席する。ボツワナは南アフリカの北側に位置し、ニッケルや銅なども産出する。国土面積は56.7万平方キロで日本の約1.5倍、人口は約200万。
事務所は首都ハボローネの北200キロのパラペにあるボツワナ国際科学技術大に設ける。広さ約60平方メートルで、講義室がある。調査研究・教育活動の拠点となるほか、テレビ会議システムで秋田大とつないで遠隔授業などを行う。秋田大はボツワナ国際科学技術大やボツワナ大と協定を結んでおり、教員による講義や留学生受け入れなどで交流を深めている。秋田大国際資源学教育研究センターが事務所の運営主体となる。川村洋平センター長は「ボツワナに対する日本企業の関心が高まっている。拠点を設けることで、産官学の交流を促進したい」と話した。