2017/05/10
帝国データバンクは4月時点で「大学発ベンチャー企業」が858社あるとの調査結果をまとめた。これを報じたニュースイッチ(5/10)によれば、大学別では東京大が93社と全体の約1割を占め、首位。以下、2位東北大43社、3位大阪大42社、4位京都大38社、5位九州大35社、6位筑波大・東京工業大、8位北海道大、9位慶應義塾大、10位九州工業大・広島大と、上位11校中10校が国立大となった。公立・私立大では慶應義塾大の26社が首位(全体で9位)となり、早稲田大の18社が続いた。
業種細分類別の1位は受託開発ソフトウエア業で98社。以下、研究開発した特許やノウハウ自体を提供する技術提供業の57社、パッケージソフトウエア業の33社と、IT関連企業が上位を占めた。医薬品製剤製造業が16社、医療用機械器具製造業が12社あるなど、バイオ・医療関連の業種も目立つという。従業員数別では5人以下が510社と全体の59.4%を占めた。20人以下の企業は86.4%に達しており、大学発ベンチャーの多くが少人数で構成されている。2015年の業績が判明した817社のうち、売上高10億円未満の企業が全体の9割以上を占めた。