2017/02/11
学習院大国際研究教育機構で学ぶ国内外の大学生80人が2月6~8日、千葉県一宮町で同町の魅力や問題点を探る研修をした。これを報じた朝日新聞(2/11)によれば、8日夕には馬淵昌也町長ら町民約70人を前に、同町の魅力や発展のための意見を発表。サーフィン施設の充実や、津波の被害を具体的に理解してもらうためのパンフレット作成などを提案した。研修は海外の学生が日本の学生と一緒に日本語と日本文化を学ぶのが目的で、同大が2013年度から主催。今回は2020年東京五輪のサーフィン会場に決まった同町を調査対象に選んだ。
村松弘一教授の指導で、学習院大と学習院女子の計42人と中国、台湾、韓国、オーストラリアの学生計38人が参加。9班に分かれ、保育園や中学校、イチゴ園、最新のトマト栽培施設など町内の施設を取材し、町民から話を聞いた。発表では、「ご近所付き合いが良い」「住んでいる人が温かい」など町の魅力が語られた一方、厳しい意見も。暮らしをテーマにした班は、サーフィンのための環境が整っていないことや文化施設、大規模病院の不足などを課題に挙げ、対策の一つとして海岸の駐車場料金を値上げし、サーフィン施設を改善する財源にあてることを提案した。